プラセンタは英語で胎盤という意味です。
しかし健康食品や化粧品で「プラセンタ」と
呼んでいるのは胎盤そのものではなく、
胎盤から細胞分裂を促進する成長因子(グロースファクタ)や他の栄養素を抽出したものことです。
(関連: プラセンタの語源および歴史)
※プラセンタ抽出物。液体状の場合にはプラセンタ抽出液ともいう。
英語で言うと、プラセンタ・エキスあるいはプラセンタ・エクストラクト
あるいはプラセンタ・エッセンス。
プラセンタが美容、健康、精神など広範囲に用いられる理由
昨今は、技術が進み、プラセンタの有効成分を安全に抽出することが可能となり、
また研究が進み、プラセンタの様々な効果や機能が科学的に実証されており、
更なる研究も行われています。
現在までの研究では、プラセンタには、単なる栄養成分だけではなく、
細胞の分裂を適切にコントロールする成分が含まれていることがわかっています。
これを、専門用語で 「成長因子」(グロース・ファクター) あるいは 「細胞増殖因子」 といいます。
この成分は、もともとは胎児が子宮の中で驚異的な成長を確実に行うために必要とされるものです。
細胞分裂が必要な細胞の表面には受容体 (レセプタ) と呼ばれる鍵穴が現れます。
プラセンタの成長因子は、その鍵穴から細胞にアクセスし、細胞に対して
細胞分裂が適切に行われるのに必要な情報を伝達します。 その情報を受け取ると、
細胞は分裂し、新しい元気な細胞を作り出します。
また、末梢の毛細血管まで作り出すという研究結果もあります。
しかも、癌化した細胞は増殖させないという研究結果もあるようです。
つまり、プラセンタは体全体の様々な部位に対して、上記の作業を行い、
その結果、細胞分裂が必要な古くなって弱った細胞や怪我などでダメージを受けた
細胞から新しい細胞を作り出すのを助ける働きがあると考えられます。
細胞のリフレッシュとあいまって、血流、情報伝達物質、
ホルモンバランスなどの改善等の総合的な効果によって、肌をきれいにしたり、
体の調子を整えたり、やる気が出てきたりと、生命活動のレベルをアップさせ、
活き活きとした生活へと導くことにつながるわけです。
※ 動物実験によればプラセンタを与えないラットは外部刺激に対して
萎縮(いしゅく)するのに対してプラセンタを投与したラットは
それを克服しようと活発に行動するという違いになって現れるようです。
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